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2006年10月の24件の記事

用語集:修道院

ベネディクト修道院
ベネディクトによって529年に創設された西ヨーロッパ最初の修道院。ベネディクトはローマ近郊で生まれローマで教育を受ける。洞窟で修養と禁欲にはげみ、ローマ南方のモンテ・カッシノに修道院を開く。73章からなる「ベネディクト会則」を作り、後の修道院規律の模範となる。その内容は清貧、貞潔、従順の誓約のほか、規律正しい定住共同生活を祈りと労働で行うことが義務づけられている。

クリュニー修道院
フランス・ブルゴーニュ地方の修道院。10-11世紀にクリュニー修道院長ベルノーによって改革運動が起こる。

シトー修道院
1098年にフランスブルゴーニュ地方のシトーによって創立された修道院

フランシスコ修道会
1208年にアッシジのフランチェスコによって始められた托鉢修道会。修道院の外で福音活動することに特徴がある。

ドミニコ修道会
1206年にスペインのドミニコによって始められた托鉢修道会。

托鉢修道会(たくはつしゅうどうかい)
私有財産を認めていないカトリック修道会。特に、ドミニコ会、フランシスコ会、聖アウグスチノ修道会、カルメル会のことを指す。

イエズス会
イグナチウス・ロヨラによって1540年に創立された男子修道会。修練より合唱と祈祷を取りやめ、心霊修業を重点に置く。ローマ教会の目的への献身に重きを置き、宗教改革に対抗して反宗教改革の旗手として戦闘的布教活動をする。

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テキスト:ローマ教皇とチベット・ラマ

ローマ教皇とチベット・ラマ
「カトリック教会は君主的な長と中央集権的な信仰統制をもつ統一した合理的な組織体です。そこには人格的で超世界的は神と並んで、大きな権力と生活規制力を持つ現世の支配者(ローマ教皇)が存在します。ローマ教皇のような存在はアジアの宗教には見られないものでした。その理由は一つには歴史的なものに、もう一つには宗教的な特性によるものでした。チベット仏教(ラマ教)は厳格に組織されていますが官僚的な組織ではありません。アジアの宗教的首長、たとえば道教の教主やインドの宗派に見られる世襲的法王などは密儀師や人間崇拝の対象となりました。あるいはダライラマやタシラマのように呪術的性格をもつ修道院長となりました。修道院における禁欲が積極的な合理的生活態度への方法的体系化を形成したのは西洋においてのみでした。その理由は西洋の修道院がカトリック教会の合理的な官職官僚制の中で規律化されていったからです。そしてまた西洋においてのみ禁欲的プロテスタンティズムという世俗生活の中で合理的禁欲を追求する宗教が出現したのです。」
(マックス・ウェーバー、「宗教社会学」より)

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テキスト:カトリック修道院

カトリック修道院
「古いベネディクト修道院の規律や、同じくクリュニー修道院の改革にみられる禁欲的要求は、インドや古代オリエントの規準から見ればきわめて控えめものです。それらの修道院の規則は貴族階級出身者ののために定められたものです。しかし、西洋では労働が健康保持のための禁欲的手段として現れ、本質的で特徴的なものとなりました。最も合理的でシンプルな修練を組織的に進めるシトー修道院規律の中で、労働はその意義を高めていきました。托鉢修道会であるフランシスコ修道会やドミニコ修道会は、成立してまもなくカトリック教会への奉仕を求められ、とりわけ組織的な慈善活動、説教そして異端裁判といった合理的な目的のために利用されました。最後にイエズス会はそれまでの禁欲的修練が含んでいた非健康的な要素を排除し、教会への奉仕にかなった最も完成した合理的規律を備えています。」
(マックス・ウェーバー、「宗教社会学」より)

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宗教第5回マザーテレサとカトリック

マザーテレサの生涯、生誕地マケドニアの紛争、カルカッタとダージリン、イスラム教徒とヒンドゥー教徒、修道会とは、貞潔と清貧と従順、修道院のタイプ、ローマ教皇の歴史と権威、カトリックの聖職者と修道者、カトリック教会の特徴、カトリックとプロテスタントの比較、合理的組織体と2000年の統一
「05teresa-catholic.mp3」をダウンロード

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テキスト:チベット仏教

チベット仏教(ラマ教)

他の地域における仏教の無組織性とは全く対照的に、チベットでは仏教の統一的な教権制度が成立しました。チベット仏教の担い手であるラマ僧の特別な宗教体系はラマ教とも呼び親しまれるようになりました。・・・
チベットにおける仏教本来の伝道は7世紀に始められ、8世紀に正式に導入されました。他の地域と同じように、ここでも一人の王が文字知識の導入という行政上の関心と民衆の温和化のために、インド(カシミールに近いウダヤナ)から一人の聖者を導師(グル)として招き入れました。・・・モンゴル帝国はチベット仏教の担い手である聖教会{ゲルグ派僧院組織}の設立を促進しました。
「ラマ」は「高貴な」「聖なる」と言う意味で、最初は僧院の高僧(ケンポ)の呼び名でしたが、後に儀礼上正式な資格を得た僧侶すべてを指し示す言葉となりました。・・・
チベットの大きな政治団体はその遊牧民的性格に対応して、再び小さな部族の諸侯団体に分裂しました。その中で仏教僧院の高僧たちが唯一の合理的に組織された権力を保持したという事情が、民族大移動時代のヨーロッパにおけるキリスト教司教たちと同じように、チベットにおいて仏教僧院の高僧たちの権力を高めました。その結果、仏教僧院の教育は宗教的であるとともに世俗的でもありました。チベットの僧院は以前から報償受領の対象物となっており、僧侶は妻帯し世襲カーストを形作っていました。・・・
サキャ僧院のラマ(高僧)たちは12世紀にチンギスハーンと関係を結び、13世紀に中国を征服したモンゴル皇帝フビライハーンの改宗に成功しました。フビライハーンがチベット仏教の世俗的保護者となった理由は、モンゴル人のために文字を作り出すこと、つまり行政上の関心が決定的でした。(サキャ僧院のラマたちは文字知識の担い手でしたから行政に不可欠でした。)
加えて、統治が難しいモンゴルの人々を温和化する関心もありました。この目的のために神政政治的権力がサキャ僧院のラマたちに認められました。その結果、それまでもっぱら戦争と略奪で生きてきたモンゴル部族に対する仏教による温和化は事実上成功し、世界史上に重要な帰結をもたらしました。それまで東西に侵略してやまなかった草原の民に対して、チベット仏教への改宗は彼らの好戦的性格に対して一つの目標を定めました。こうしてモンゴルの民は平和化され、それとともに民族移動(その最後は14世紀におけるティムールの進出です)の有史以来の原因は最終的に停止しました。
14世紀のモンゴル帝国の没落とともにチベット人ラマたちの神政政治も没落し始めました。中国民族の明朝は特定の僧院にチベットの単独支配を認めず、多くのカリスマ的ラマたちを互いに反目させて利用しました。その結果、僧院間の流血を伴う争いが始まり、呪術的な大乗教のオルギー(狂騒性)とエクスタシー(恍惚性)を伴う性力(シャクティ)信仰が再び拡がりました。
この状況に対して大規模な宗教改革を行ったのが、チベット仏教最大の聖者であり、新しい預言者であるツォンカパ(1357-1419)です。彼は中国皇帝の同意を得てチベット教会の規律を再建しました。ツォンカパはサキャ僧院のラマたちに宗教問答を挑み勝利し、彼の宗派(ゲルク派)の優位性を確立しました。ツォンカパのゲルク(有徳)派は黄色の帽子を特徴としたので黄教の教会と呼ばれました。規律の面では独身戒を再建し、タントラ(恍惚的)呪術の無価値化を説き、ゲルク派の僧侶は呪術の行使を禁止されました。・・・
チベット仏教に特殊な教権制的な僧院組織にとって、大乗教の化身説がゲルク派の有名な僧院のカリスマと結合したことが重要でした。この結合によって、僧院長の世襲制に代わって、新しい後継者決定の方法がツォンカパの後の世代に実現しました。・・・
カリスマ的に高い資質を持つ僧院の高僧たちは偉大な菩薩の化身と信じられ、その魂は死後49日後に一人の子供に生まれ変わるとされました。・・・この内最高の化身の一人は最大のラマ僧院であるポタラ僧院の高僧ギャルワです。彼は16世紀にモンゴルにおけるチベット仏教再建の後、モンゴル首長{アルタン・カーン}によって与えられた称号にしたがって「ダライラマ」と呼ばれています。もう一人に最高化身はタシ・ルンポ僧院の高僧パンチェン・リンポチェであり、「タシラマ」{パンチェンラマ}と呼ばれています。ダライラマはバドマパーニ菩薩すなわちブッダその人の化身であり、パンチェンラマは阿弥陀仏の化身です。・・・

一年の内8ヶ月も氷結する大地、海抜5000メートルの高原に位置し、遊牧民のみが生活できる、この草原と荒れ地の地域で、ポタラ僧院のような建造物、僧院における科学自体の存在、広範にわたる宗教文献の成立、さらに第一級の豊富な芸術品の成立は、どう見ても印象深い成果です。こうした成果は厳格に組織化されたラマ僧院の教権制が俗人に対して無制限の権力を持ち得たからこそ出来たのです。言い換えるなら、寄進する民衆を持つラマ僧の禁欲的組織がこの自然環境の厳しい地域で文化を生み出し得たのです。

(マックス・ウェーバー、「ヒンドゥー教と仏教」ラマ教より)

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宗教第4回 チベット仏教

ダライラマ14世が1989年にノーベル平和賞を受賞しました。彼が導いているチベット仏教を論じます。
他のトピックとして、今年ノーベル平和賞を受賞したバングラディッシュのムハマド・ユヌエ氏とグラミン銀行、カトリックの組織、フィンランドとトルコの起源、ヤクザやギャングの回心なども取り上げています。

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宗教第3回 ガンジーとインド宗教

ガンジーの生涯と宗教の関係について論じます。
キーワード:非暴力(アヒンサー)の起源、不殺生、敵を愛せ、カースト制度、ヒンドゥー教とイスラム教の共存、意味転換、感情移入、被差別部落、カルマとサンサーラ

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リンク:ガンジー思想と私

インドでガンジーの本と出会った片山佳代子さんがガンジーの真理を伝えようと開いているホームページです。ガンジーの非暴力の戦いは日本の憲法九条の戦いに受け継がれ、平和を作るいしづえになると説いています。ガンジーが糸を紡ぎ自給自足(スワラジ)の生活を目指していたことは彼の非暴力の思想と戦いと並んで車の両輪であると片山さんはいいます。ガンジーの精神に触れることができる優れたサイトです。

リンク: ガンジー思想と私.

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第6回 リンカーン

リンカーンはその演説カリスマによってアメリカ大統領になり、南北戦争を指揮し、奴隷解放宣言をだしました。彼の雄弁カリスマは人の理性と論理に訴える力がありました。これはヒトラーの人の感情と心理に訴える雄弁カリスマとは区別されます。
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宗教の三要素

つぎに宗教を別な点から見てみましょう。宗教には3つの要素があります。それは第一に崇拝という要素です。宗教には崇拝、すなわち拝むという観念や行為が入ってきます。宗教の要素の第二は教えです。「宗教」の「教」という字は「教え」という意味です。仏教とは仏の教えという意味であり、儒教とは孔子の教えであり、キリスト教とはイエスの教えであり、イスラム教とはムハマドの教えであります。教えが書き記されている書物を教典(経典)と呼んでいます。キリスト教には聖書、イスラム教にはコーラン(クルアーン)、仏教には大乗経典をはじめ二千以上経典、儒教には四書五経、ヒンドゥー教にはヴェーダをはじめとするいくつかの経典があります。宗教の教えの中心には倫理があります。倫理とは人間関係における規範ということが出来ます。ユダヤ教に「十戒」という教えがありますが、このうちの「父母を敬いなさい」という教えはキリスト教にも儒教にも仏教にも共通した倫理の教えであります。第三の要素は「救い」です。(救いについてはあとで説明します。)
世界の宗教をこの三つの要素から見ると、さまざまな特徴が見えてきます。たとえば日本の神道には崇拝がありますが、倫理的な教えとか救いという要素がありません。イスラム教と儒教には救いの教えがありません。仏教には崇拝というものがあまりありませんが、救いの教えがあります。

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神かコスモスか

世界には神を崇拝するキリスト教、イスラム教、神道などの他に、神の代わりにコスモス(宇宙の秩序)を第一に信じている仏教、儒教、ヒンドゥー教というふうに区別できます。もちろん中国やインドにはさまざまが神々が祭られ信じられていますが、そうした神観念は別なコスモスという観念の下に位置するものと考えられてきました。ヒンドゥー教にはシバ神、ヴィシュヌ神と言った神々がたくさんおりますが、それらもすべてカルマの法則を逃れることはできず、その行いによって次の世では人間や虫などに生まれ変わると信じられてきました。
神とコスモスの違いの第一は人格観念にあります。神もコスモスもともに超感性的力なのでありますが、神は人格的存在であり、コスモスは非人格的な存在であります。

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神のいない宗教

 ところが、世界宗教の中には神のいない宗教もあります。それはどの宗教かといいますと、第一に仏教です。仏教とは紀元前6世紀頃、今から2500年前にインド、いや正確にはネパールに現れたゴータマ・シッダールタ、通常ブッダと呼ばれている人が唱えた教えであります。仏教には神がいません。神の代わりに仏教にはダルマ(仏法)というものがあります。ダルマというと、日本人は選挙や出店に並ぶ置物のダルマを思い起こすかも知れません。飾り物のダルマはその昔、5世紀から6世紀にかけて中国に仏教を伝えた南インド出身の菩提達磨(ボーディダルマ)の瞑想の姿をかたどったものであります。ここでいう仏法のダルマと、置物のダルマは全くの別物です。仏教のダルマ(Dharma)とはこの宇宙の法則、究極の定めという意味です。これを社会学の概念を用いて言いますと、コスモス(宇宙の秩序)となります。
 中国には仏教と同じ紀元前500年頃、孔子によって始められ、支配階級によって確立された、儒教という宗教があります。この儒教にも神はいません。代わりに「天」というコスモス(宇宙の秩序)があります。天とは何かを表す言葉に、「天は人の下に人を造らず、人の下に人を造らず」という福沢諭吉の言葉があります。この言葉は福沢諭吉がアメリカの独立宣言から取ったものと言われていますが、アメリカ人が神と言うところを、福沢は「天」と言い換えたのであります。つまりキリスト教的な「神」を福沢は儒教的な「天」と同じものとみなしたのであります。
 インドでは仏教以前にヒンドゥー(またはヒンズー)教が発達した教えを持っていました。その根幹にはカルマ(因果応報)やサンサーラ(輪廻転生)という観念があります。カルマとは「人はその行いのすべての報いを受ける。善い行いをすれば良い報いを受け、悪い行いをすれば悪い報いを必ず受ける」という観念です。カルマ(因果応報)はこの世の定めと言うよりはあの世も含む宇宙の定めという観念です。カルマとはもし人がその行いの報いをこの世でうけないならば、その報いはあの世で受けるという信仰です。あの世とは「人が死んだ後の世界」ということです。(キリスト教ではあの世のことを天国と地獄と呼んでいます。)ヒンドゥー教では人が死んだら、その魂はこの世で次の生命体に生まれ変わると信じられてきました。どのように生まれ変わるかといいますと、死んだ人の魂はこの世で場合によっては牛や虫の命に乗り移って生まれ変わると信じられてきました。この教えをサンサーラ、輪廻転生と呼んでいます。つまりサンサーラとは「魂は一つの生命体から次の生命体に乗り移り、この世で永遠に存在する」という観念です。このようなカルマやサンサーラの考え方を社会学は「コスモス(宇宙の秩序)」という概念でとらえます。
 以上簡単ではありますが、仏教、儒教およびヒンドゥー教における「ダルマ」「天」「因果応報」そして「輪廻転生」はすべて「コスモス(宇宙の秩序)」を意味する言葉で、コスモスとは「宇宙を司る法則や原理」と言うことになります。

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神とは

神とは「崇拝の対象となっている超感性的人格」を言います。(超感性的とは「目に見えない、あるいは感覚的には捕らえることができない」という意味です。)たとえば日本には日本の神々を崇拝し祭っている神道という宗教があります。日本人ならだいたいの人が訪れたことのある神社はそうした日本の神々を祭っている所であります。あるいは日本人の家の中に祭ってある神棚はやはり日本の神々を崇拝するために作られたものであります。つまり神道とは「日本の神々の崇拝に関っわっていること」と言うことができます。世界宗教であるキリスト教にはヤハウェ(ヤーヴェ)という神がいます。以前はエホバとも言いました。(いまでもエホバと呼んでいるキリスト教の宗派があります。)イスラム教にはアラー(アッラー)という神がいます。

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宗教とは

宗教とは何かという定義は講義の始めからは厳密にはできません。ですが何も定義しないでも聞く人の理解をたすけませんから、厳密性を犠牲にした仮の定義をしてみたいと思います。入門的には、宗教とは「神や宇宙の秩序に関係していること」を言います。

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はじめに

 この講義ノートはマックス・ウェーバー宗教社会学の入門として書かいたものです。
 宗教社会学を研究し、その著作を著した学者はたくさんいますが、その内容の広さにおいて、その概念構成の厳密さにおいて、そして何よりも現実理解の深さ明快さにおいて、ウェーバーに並ぶ学者はまだ現れていません。しかしながらウェーバーの宗教社会学は難解です。読んですぐ解るような代物ではありません。いきなりウェーバーの概念や著述の説明をするのでなく、ある事例をとりあげてそれに関連するウェーバーの研究をかみ砕いて解説したいと考えています。
 入門書としてウェーバーの難しい概念に深くは立ち入らずに、より直感的な事例や特徴的な人物を取り上げ、その人の生涯と事跡を通して宗教を考え、ウェーバーの概念や叙述を導入にしたいと考えています。宗教的な人物としてはまず第一にノーベル平和賞を受賞したシュバイツアー、マザー・テレサ、ダライラマ14世、マーチン・ルーサ・キング、フレンズソサエティをトピックスとして取り上げます。またノーベル平和賞の受賞を5度にわたって辞退したガンジーも取り上げます。ただし、ノーベル平和賞はキリスト教世界で誕生したものでありますから、キリスト教関係の人が多く受賞しており、他の宗教の人は余り多くありません。今回取り上げる人物ではキリスト教徒でないのはダライラマ14世とガンジーのみです。そうすると、この宗教社会学の入門としてはキリスト教以外の宗教が手薄となってしまいます。
 そこで第二に「平和」という視点から宗教を取り上げたいと思います。とりわけ「ユダヤ教とホロコースト」、「イスラム教と聖戦」「アショーカ王の仏教教権制」などを取り上げる予定です。また世界宗教の創始者と呼ばれる、イエス、ムハマド、ブッダについても預言者カリスマおよび平和という観点から論じてみたいと思います。

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リンク:非暴力入門(英語)

カリフォルニア大学バークレー校で マイケル・ネーガー教授の講義「Introduction to Nonviolence」が公開中です。ガンジーやキング牧師を取り上げ、非暴力の理論と実践について論じています。

リンク: Webcast Lecture | PACS 164A�Introduction to Nonviolence | Fall 2006 .

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第5回 ヒトラー

カリスマ支配の典型として、ヒトラーのドイツ支配を学びます。
カリスマは非常時の力です。ドイツの非常時がヒトラーを台頭させます。
ヒトラーのカリスマ的資質はその雄弁にありました。そして彼の演説カリスマは景気の回復によって実証されたと人々は信じました。

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宗教第2回 宗教概観

宗教の全体像を社会学の視点から論じます。
宗教とは神やコスモス(宇宙の秩序)に関係すること
コスモスとは天(儒教)、カルマ=因果応報(インド宗教)、ダルマ(仏法)などこの世とあの世を司る法則や秩序の力を言います。
宗教の要素には崇拝、倫理、救いがあります。
日本の神道には崇拝があっても、倫理や救いの教えがありません。
儒教やイスラム教は倫理的な教えが中心で救いの教えがありません。
中国(儒教、道教)やインド(ヒンズー教、仏教)では神観念よりもコスモス観念が発達しました。
社会学的に宗教を見る視点は以下の点に焦点が当てられます。
預言者カリスマ
エートス(生活態度)
担い手層

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第4回 支配の純粋型

支配は命令の正当性信仰によって次の三つの純粋型に分けることが出来ます。
カリスマ的支配
合法的支配
伝統的支配
それぞれの支配の特徴について解説します。
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第三回 社会学とは

今回は社会学するとはどういう事かを講義します。
社会学とは「社会行為の意味を理解し、その因果関係を解明する科学」です。
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第2回 支配とは

支配とは命令に対する服従が見出される可能性です。家庭内暴力や校内暴力には支配が関わっています。
身近な支配から国家の支配まで、人の行為を広く左右する支配について社会学します。
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第一回オリエンテーション

マックス・ウェーバーの支配の社会学入門として講義します。
とりわけ支配が人の行為を動機づける重要な要素であることを明らかにしようとします。

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私には夢がある

マーチン・ルーサ・キングの演説
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入門第一回 オリエンテーション

宗教社会学入門 第一回 

いわき明星大学での講義をポッドキャストします。宗教社会学とは「社会行為という視点から宗教を研究する科学」です。言い換えれば、個人の主観的意味が込められている実際の社会行為の中に宗教はどのような関わりをもち、どのように人の社会行為を動機づけ、社会や文化の形成にえいきょうしているのかを研究する学問です。宗教社会学は約80年前、ドイツの社会学者、マックス・ウェーバーによって確立されました。ウェーバーの厳密で一義的また体系的概念構成と、世界宗教への歴史展開的また比較類型的な適用は、宗教と社会に対する新たなる理解の領域を切り開きました。本講義では宗教社会学自体へは深入りせず、宗教に対する関心とそれを理解する動機付けとして、平和と宗教の関係に焦点を当てます。

第一回 オリエンテーション
スケジュールと、
講義の進め方と受け方、
単位の評価基準、
テキストについて、
講義概要
ノーベル平和賞と宗教
マザー・テレサ
シュバイツアー
フレンズソサエティー
ダライラマ
キング牧師
ガンジー
アショーカ王
ユダヤ教
矢内原忠雄

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