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宗教の三要素

つぎに宗教を別な点から見てみましょう。宗教には3つの要素があります。それは第一に崇拝という要素です。宗教には崇拝、すなわち拝むという観念や行為が入ってきます。宗教の要素の第二は教えです。「宗教」の「教」という字は「教え」という意味です。仏教とは仏の教えという意味であり、儒教とは孔子の教えであり、キリスト教とはイエスの教えであり、イスラム教とはムハマドの教えであります。教えが書き記されている書物を教典(経典)と呼んでいます。キリスト教には聖書、イスラム教にはコーラン(クルアーン)、仏教には大乗経典をはじめ二千以上経典、儒教には四書五経、ヒンドゥー教にはヴェーダをはじめとするいくつかの経典があります。宗教の教えの中心には倫理があります。倫理とは人間関係における規範ということが出来ます。ユダヤ教に「十戒」という教えがありますが、このうちの「父母を敬いなさい」という教えはキリスト教にも儒教にも仏教にも共通した倫理の教えであります。第三の要素は「救い」です。(救いについてはあとで説明します。)
世界の宗教をこの三つの要素から見ると、さまざまな特徴が見えてきます。たとえば日本の神道には崇拝がありますが、倫理的な教えとか救いという要素がありません。イスラム教と儒教には救いの教えがありません。仏教には崇拝というものがあまりありませんが、救いの教えがあります。

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